「イギリス」と呼んでいるのは日本だけでは無い!
「イギリス」は代表的な島が2つ有る

そもそも日本ではなぜ[UKをイギリス]と呼ぶのか、また「イギリスには比較的近いとされる島が有る」のになぜ、橋が架けられないのでしょうか?。
- イギリスと呼ばれる由来
- (UK)連合王国は4つの国の連合体
- アイルランド共和国は別の国
- 橋建設を阻む現実がある
欧州とは呼び方が違う
テレビやSNSなどでこんな会話を聞いた事ありませんか⁉。
「イギリスって日本だけの呼び方なんだよって聞いたことある?」
「あるある!でも本当に日本だけなの?」
[実はその“常識”、半分正しくて、半分間違ってる]
(蒙恬風=キングダムを知らない人には・・・?)。
確かに欧米では「イギリス」という発音は存在していないんです。
がっしかし——実は、「中国も韓国も、日本と同じく」イングランド由来の呼び名を使っているです。
「この事、意外と知られていないかも」
でもなぜ、アジア圏だけが“イングランド”を国名として採用したのか。 そして、欧州ではなぜ「UK」「Britain」が一般的なのか。
その答えは、16〜17世紀の貿易と海洋進出の歴史にあります。
なぜアジア圏は「イングランド由来」の呼び名なの
「それは昔、ポルトガル人が日本に来たとき、『イングランドから来た人』って意味の言葉を言ったのが始まりで、いつしか『イギリス』になったんです。つまり『イングランド』が『イギリス』に変わっていったと言う事なんだ!」
| 地域 | 呼び方 | 由来 |
|---|---|---|
| 日本 | イギリス(英吉利) | ポルトガル語 Inglês(イングランド人) |
| 中国 | 英国(Yīngguó) | 英=イングランドの略 |
| 韓国 | 영국(ヨングク) | 同上 |
■アジアだけがイングランドを国名にしているのか?
理由は歴史的な背景があり、貿易の関係上、 アジア圏では“England(イングランド)”を基準に国名が定着した という共通点があるんです。
● アジアに最初に来た「ヨーロッパ人」
16〜17世紀、アジアに来航したヨーロッパ勢は?
- ポルトガル
- オランダ
- イングランド
当時、彼らはまだ「連合王国(UK)」ではなく、 イングランド王国の人間として活動していた経路があり、そのためアジア側は、 「イングランドの人=Inglês」 として認識し、そのまま国名として定着したという流れからでした。
「それって、欧州では“イングランド”じゃないってこと?」
「そうなんだ!正式には『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』ってめちゃくちゃ長いのと、『UK』とか『ユナイテッド・キングダム』って呼ばれるんだよ。で、このUKは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドっていう、性格の違う4つの国が集まった形なんだよね。」
■欧州では「UK(連合王国)」が基本
● 欧州では“連合王国”としての歴史が長い
1707年にイングランドとスコットランドが合併し、 その後ウェールズ、北アイルランドを含む形で United Kingdom(連合王国)が成立。
欧州の人々は、以下を明確に区別しています。
- England(イングランド)
- Scotland(スコットランド)
- Wales(ウェールズ)
- Northern Ireland(北アイルランド)
だからこそ、 国全体を指すときは「UK:ユーケー」「Britain:ブリ天」 という呼び方が一般的となっています。
ブリの天ぷらじゃないよっ(ブリテン)だよ・・・(汗・汗)💦
■ UKは4つの“国”の連合体

それぞれが独自の文化・歴史・議会を持ち、 特にスコットランドとウェールズは強い自治権を持っています。
言わば、「寮長と寮生が同じ寮に住んでいる」ような関係。
イングランドは人口も経済力も圧倒的に多く、寮のルール作りに大きな影響力を持つ“寮長”のような存在。
一方、スコットランド・ウェールズ・北アイルランドは、それぞれ独自の文化やルールを持つ“寮生”で、時には「寮を出て暮らしたい」と言い出すこともある関係性。
4つの国が同じ屋根の下で暮らしているものの、価値観や歴史は大きく異なる——これが UK の複雑さを生んでいる背景です。
■ 現地の感情は意外と複雑
「他国の人からの呼ばれ方に対する現地の感情は意外と複雑なんですか?」
「出身によってって感じかも。」
● イングランドの人
→ 比較的寛容。 “British” も “English” も自認しています。
● スコットランド・ウェールズの人
→ 自分たちのアイデンティティを重視。 「イングランドの一部扱い」は嫌がる人もいるようです。
● 北アイルランドの人
→ 政治的立場で真逆の反応。
- 英国派 → Britishと呼ばれることに抵抗なし
- アイルランド派 → “イギリス扱い”に強い反発
昔、アイルランド全体がイギリスの支配下にあったんですが、1920年代にアイルランドが独立する際、北アイルランドの一部の地域はイギリスに残ることを選んだんです。
この背景には、アイルランド島の北部、特にアルスター地方にイングランドやスコットランドから移り住んだプロテスタントの人々が多くいたことがあります。彼らはイギリスとの結びつきが強く、イギリスに留まることを望みました。
🤝 複雑な帰属意識
このため、北アイルランドでは、自分を「イギリス人」だと考えるプロテスタント系住民と、アイルランドとの統一を願うカトリック系住民が混在することになりました。
今でも、自分のことを「イギリス人」だと思っている人もいれば、「アイルランド人」だと考えている人もいて、その帰属意識は本当に複雑なんです。
「北アイルランド問題」として知られる争いが長年続いてきたのも、このデリケートな対立が原因でした。
つまり、歴史的背景が深く関わるため、呼称としてはデリケートさが必要なようですね。
アイルランド共和国は「イギリス」ではない

アイルランド島内は2つに分かれている。
- 北アイルランド → UKの一部
- アイルランド共和国 → 完全に独立した国家(EU加盟国)
日本では混同されがちですが、 アイルランド共和国は、UKの領土ではない、と言う事なんです。
アイルランド島の北側だけがUKに残り、南側のアイルランド共和国は独立国家として歩んでいる—— この「島の中で国境が分かれている」という特殊な事情は、実はインフラ計画にも大きな影響を与えています。
特に、北アイルランドとスコットランドを結ぶ橋の話になると、 「地理的には近いのに、なぜ今も橋が存在しないのか?」 という疑問が必ず浮かびます。
距離的には可能
19kmより長い橋は世界にいくつも存在しています。
杭州湾大橋(約36km)
中国の杭州湾を横断する巨大橋。
19kmの約2倍の長さ。
🇨🇳 港珠澳大橋(約55km)
香港・珠海・マカオを結ぶ世界最長の海上橋。
55kmという圧倒的な長さで、
「19kmなんて短い」と思えるレベル。
🇩🇰🇸🇪 オーレスン橋(約16km)
デンマークとスウェーデンを結ぶ橋+海底トンネル。
16kmで、19kmにかなり近い。
🇺🇸 ルイジアナ州・ポンチャートレイン湖橋(約38km)
アメリカの湖上橋。
こちらも19kmを大きく超える。
「近いのに橋がないのって不思議じゃない?」
「実は…深すぎる理由があるんだよね。」
ではなぜ、橋が無いのでしょうか⁉
グレートブリテン島とアイルランド島の間には、最短で約19kmしか離れていない場所もありますが、この間に橋やトンネルが建設されていないのは、以下のような物理的な問題があるためです。
ーここから先は、上記の文面から察している方もいると思いますが、単なる距離の問題ではない理由に、 地形・費用・政治・歴史が複雑に絡み合った“背景”があると言う事です。
なぜ北アイルランドとの間に橋がないのか?
「さらに面白い話があるんだけど、イギリス本土と、この北アイルランドって、めっちゃ近いのに橋が架かってないんだよ。なんでだと思う??」
「えー、なんでだろ?お金がないとか?」
「それもあるんだけど、実はね、その海の底に、第二次世界大戦の不発弾が数十万発もゴロゴロしてるんだって!」
「ええええええええ!?爆弾!?」
「そう!『知らないヤツもいっぱいある』って専門家も言ってるくらい。だから橋を架けようとすると、工事中にドッカーン!ってなっちゃう可能性もあるし、環境にも悪いしで、怖くて誰も手が出せないんだって。」
「ヤバすぎ!地雷原じゃん!」
「ホントそれ!実際、数年前に漁船が爆発に巻き込まれて、乗組員が大怪我しちゃった事故も起きてるんだよ。だから、イギリスと北アイルランドって、歴史問題とかもあるし、海の底には爆弾まで眠ってるしで、そう簡単には繋げられないっていう、めちゃくちゃ深い話なんだよね。なんか意外じゃない?」
「確かに!てか、そんな危険なところで漁業してる人いるんだね!」
この計画は、イギリスのボリス・ジョンソン前首相が提唱したことがあり、スコットランドのストランラーから北アイルランドのラーンまで、アイリッシュ海を横断する約45kmの橋を建設する構想でした。しかし、不発弾の存在や高い建設コスト、政治的な問題など、距離以外の多くの要因で実現は困難とされています。

● 海が深くて荒い
ノース海峡は水深が深く、海流も強い。アイリッシュ海は非常に深く、場所によってはかなりの水深があります。また、海流も強いため、橋の基礎を築くことが非常に困難になります。深海での建設はコストと技術的な困難を増大させます。
またこの海域は嵐が多く、気象条件が厳しいため、建設作業が難航し、完成後の維持管理にも大きなコストがかかります。
● 建設費が莫大
洋上風力発電などの開発でも、 不発弾の調査・処理の費用に、150〜200億ポンド(約2〜2.8兆円)。
海底トンネルや長大な橋の建設には、莫大な費用がかかります。現在の交通量や需要に見合う費用対効果が得られるかどうかが疑問視されています。
現在、イギリス本土とアイルランド島の間は、頻繁に運航しているフェリーや航空便で結ばれており、比較的安価で効率的な移動手段が確保されています。
これらの既存の交通手段と比較して、橋やトンネルを建設する経済的メリットは小さいと考えられています。たとえば、ドーバー海峡トンネル(ユーロトンネル)でさえ、ロンドンとパリ、ブリュッセルを結んでいても利益を上げるのに苦労している現状があります。
● 政治的にデリケート
北アイルランド問題、EU離脱後の国境問題など。
北アイルランドはアイルランド島に位置しながら、イギリスの一部であり続けています。これは、16世紀にイギリスから多くのプロテスタント系住民がアイルランド北部に入植したことに始まり、アイルランドが1920年代にイギリスから独立する際に、宗教的・政治的な立場の違いからイギリスに留まることを選択した歴史があります。
この「北アイルランド問題」は、カトリック系住民とプロテスタント系住民との間の宗教的対立や差別問題、そしてイギリスからの独立を巡る複雑な歴史が絡み合っており、長年にわたる紛争(トラブルズ)を引き起こしました。
このような背景から、イギリス本土と北アイルランドを恒久的に結ぶ橋の建設は、単なるインフラ整備ではなく、非常にデリケートな政治的問題にもなりえます。アイルランド共和国が完全に独立した国家であることや、北アイルランドが連合王国の一部に留まることを選択しているという帰属意識の問題も影響を及ぼしています。
つまり、橋の建設は、国境線の持つ意味合いや、各地域のアイデンティティにも関わるため、技術的・経済的側面だけでは語れない複雑な背景があるのです。
そして最大の理由が…
■ 海底に眠る「数十万発の不発弾」
第二次世界大戦中に投棄された 数十万発の不発弾や機雷が海底に残っている。
- 地図に載っているものだけで“何十万点”
- 未知の弾薬も多数
- 漁船が爆発事故に巻き込まれた例もある
2020年にはノーフォーク沖で漁船が爆弾に遭遇し、 船が空中に跳ね上がる事故が発生。 乗組員が重傷を負い、船長は後に星となっている。
深刻な問題として、英国沿岸の海底には数十万発もの不発弾や機雷が点在しているという現実があります。これらは第二次世界大戦中などに投棄されたもので、多くは地図化されていますが、いまだに未知の弾薬が潜む海域も多く、海上で働く人々にとって極めて現実的な危険をもたらしています。
実際、2020年にはノーフォーク沖で漁船が第二次世界大戦中の爆弾に遭遇し、船が爆発で跳ね上げられ、乗組員5名が負傷、うち1名が片目を失明する痛ましい事故が発生しました。この事故で勇敢な行動をとった船長は後に亡くなられています。
■ おわりに
このような不発弾が存在する海域での大規模な橋やトンネルの建設は、単に工事を困難にするだけでなく、作業中の爆発事故の危険性や、高額な探査・処理費用を伴います。再生可能エネルギー分野での洋上風力発電などのプロジェクトでも、この不発弾の問題は常に大きな課題となっており、その探査と処理には数千万にも及ぶ費用がかかることがあります。
“イギリス”という呼び方は、 単なる言語の違いではなく、 アジアと欧州の歴史的接触の違いが生んだ文化の鏡。
呼び方を知るだけで、 英国とアイルランドの姿が立体的に見えてくるはずです。






