日本の成人(一人前の証 )
成人式とは日本独自の式典で、海外には日本の様に集まって成人式を行う事はありません!。
ただし、大人と認められるための儀式は世界各地に存在しています。
そんな、世界各国の成人の儀式をご紹介するのは、また次回にすることにします。
今回は、日本の成人(一人前の証 )を少々ご紹介します。
明治時代の日本では、成人式の様な式典ではなく一人前の大人として認められる評価として「米俵一俵を一人で運べる事」が、一人前の証とされていました。
また、とある記事には江戸時代末期に「米俵一俵の重さの基準が決められたのは、成人した大人なら男女問わず誰でも持ち運べる重さ」だからと有ります。
〝男女問わず〟です。 その一俵あたりの重さは、 〝60㎏〟 と記載されています。
それだけでも驚きなのに、中には米俵を5表 背負って運んでいた女性もいたそうです。
その重さ〝300 Kg〟えっ~! って驚く方もいると思いますが、
その画像を見ると ・・・絶句!・・すると思います!。
本当にその画像が明治時代以降のものなら300Kgをかついでいる事になります。
ただこの明治時代でも 各県で、ほぼ共通する内容法規ではあるものの、全国的な法規ではない為、実際に 60Kg 有ったかは定かではありません。
しかし、女性の身体と米俵をみても、その重量は, かなりのものだと思います。
戦国時代から江戸時代ごろまで、サイズが様々で、規格も一定していなかった時期もありますが、平安時代での一俵の重さは、約 30Kg だったとされています、しかしそれでも、画像の女性がかつぐ 米俵の数は 5表、約150Kg を、かついでいるという事になります。
昔の日本人は怪力の持ち主がゴロゴロいたことになります。
しかし、明治時代には「米俵一俵を運べれば、一人前の労働者とみなされた」とも記載されているので、チョット・ホットしましたが、肉体労働者は全員が、米俵をかつげたという事になります。
しかし, 誰でもかつげたのかは 実際のところ・謎!です。
本当にかつげたとなると体力自慢の人が一人前で、米俵をかつげない人は半人前という事になってしまいます。
米俵を一人で かつげない者同士がペアになって, 一つの米俵をかつぐ場合、2人で1人分の仕事しかできない, 半人前とされた時代なのですね!
【余談】一人前と一丁前ってどう違いって!
ここで余談ですが、一人前と半人前の違いはわかりますが、一人前と一丁前って、どう違うと思いますか? 自分は以下の様に思っていました。
半人前:時間内に一人で出来る仕事を手伝ってもらって終わらせる人
一丁前:イキがっているわりに、時間内に仕事を終わらせる事が出来ない人
一人前:時間内に1人で仕事を終わらせる事が出来る人
実際に調べてみると
半人前:一人前の半分の働きしかしない、または、未熟であること
一丁前:成人としての能力が備わった者・「一人前」と同じ意味
一人前:社会的能力や技術力などが一般的な基準に達していること
とありました。
つまり、一人前と一丁前って基本的には一緒なのですね! 知りませんでした。
しかし、一丁前は一人前の一歩手前みたいなイメージが有る方も多いと思いますし、実際のところ、そういうようなイメージで使っている人が多いとの記載もされています。
以上[日本の成人(一人前の証 )]というお話でした。