3月の雑学・豆知識を深掘りしたい方へ

3月は“別れと始まり”が交差する月

3月と言えば、ひな祭りや卒業式といった行事が思い浮かびますが、転勤・引っ越しなど、別れの季節であると同時に、 新生活・新年度・新しい出会いの準備が始まる月でもあります。 そのため、手紙や挨拶に「春の門出」「新たな旅立ち」といった言葉がよく使われます。

そこでこの月ならではの、言葉の由来や風習、自然の変化など、知れば知るほど味わい深い“日本の文化”など、日常の中の豆知識を会話に取り入れてみては、いかがでしょうか、もしかしたら初めて会う人との交流を深める事ができるかもしれません!。

感覚の違い?

3月は“客観的な季節の変化”と“主観的な体感”がズレやすい、ちょっと不思議な時期だと言えます。
人生の節目が一気に押し寄せる方にとっては、「気づいたら終わってた…」と感じ、特に大きな予定がない人にとっては「まだ寒いし、春が遠い…」と長く感じることもあるでしょう。

3月って短く感じる?

2月は28日間しかないのに、3月がなぜ、短く感じる人がいるのでしょうか⁉
「年度末」「決算」「卒業」「引っ越し」「新生活の準備期間」などが集中し、体感的にあっという間に過ぎてしまうと感じる人がいる事が挙げられます。 また、春分の日を境に日が長くなり、時間の感覚にも変化が生まれる季節でもあります。

実は2月より寒いと感じる時期!?

気象庁の統計では、最も寒いのは1月下旬〜2月上旬というデーターがありますが、寒さの記憶が残っているため、3月に入っても「まだ寒い」と感じる日が多く、春の訪れが待ち遠しくなる時期とも言えます。

3月の風物詩「花粉症」も季節

スギ花粉のピークは3月上旬〜中旬。 春の訪れとともに、くしゃみや鼻水が始まる人も多く、 「春の風物詩」として定着しているのも、ある意味では季節の豆知識と言えるかもしれません。

「春一番」は気象庁が定義している

春一番とは、立春から春分までの間に吹く、最初の強い南風。 気象庁が毎年「春一番が吹いた」と発表するのは、風速や気圧配置などの条件を満たした場合のみです。

 3月の季語

3月はまだ寒さを感じる日もありますが、春の始まりを告げる季語がたくさんあります。草木が芽吹き始め、生きものたちが動き出す様子を表現する言葉が多いのが特徴です。

3月の和風月名「弥生(やよい)」の語源

3月の和風月名は「弥生(やよい)」です。この名前にも素敵な由来があります。

  • 草木がいよいよ生い茂る:草木が芽吹き、いよいよ(いやおい)生い茂る月という意味から「弥生(いやおい)」が転じて「やよい」になったという説が有力です。春の訪れを感じさせる、ぴったりの名前ですね。

「如月(きさらぎ)」と「弥生」の違い

2月の和風月名「如月」は「衣更着(きさらぎ)」=寒さでさらに衣を重ねるという意味。 それに対して「弥生」は草木が芽吹く春の兆し。 この対比が、季節の移ろいを美しく表現しています。

季節を表す季語

  • 仲春(ちゅうしゅん):春を初春、仲春、晩春と3つに分けたうち、春の真ん中にあたる時期です。3月上旬から4月上旬頃を指します。
  • 啓蟄(けいちつ):冬眠していた虫たちが土から出てくる頃を表す言葉です。
  • 春分(しゅんぶん):昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。春分の日は国民の祝日でもありますね。

自然現象や動植物の季語

  • 東風(こち):春を告げる東からの風です。
  • 春の雪:春先に降る雪。すぐに溶けてしまうことが多いです。
  • 春雷(しゅんらい):春に初めて鳴る雷のことです。
  • 霞(かすみ)・陽炎(かげろう):春特有の、ぼんやりとした景色を表します。
  • 土筆(つくし):春に顔を出す山菜です。

3月の時候の挨拶(ビジネス向け)

3月に送る手紙やメールでは、季節の移り変わりを感じさせる時候の挨拶を用いると、相手への心遣いが伝わります。

  • 漢語調は、目上の方やビジネスシーンで使われる丁寧な表現です。
    • 早春の候(そうしゅんのこう):まだ寒さが残る早春の時期を表します。
    • 軽暖の候(けいだんのこう):寒さが和らぎ、少し暖かさを感じる頃です。
    • 春分の候(しゅんぶんのこう):春分の日を過ぎて、日ごとに暖かさが増す頃です。

(例)企業からの手紙では、次のような構成で書かれることが多く、時期や相手によって表現を使い分けることで、より丁寧な印象や心遣いを伝えることが通説です。

  1. 頭語:「拝啓」など
  2. 時候の挨拶:季節を表す言葉(例:「早春の候」)
  3. 相手の安否を尋ねる言葉:「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」など
  4. 本文(本題):伝えたい内容
  5. 結びの言葉:相手の健康や活躍を願う言葉など
  6. 結語:「敬具」など

【時候の挨拶の役割】

時候の挨拶は、単に季節を伝えるだけでなく、相手への気遣いや心遣いを表す役割があります。ビジネス文書などでは特に、こうした季節に合わせた挨拶がマナーとされています。

3月の時候の挨拶(カジュアル・口語調)

  • 親しい友人や知人への手紙には、やわらかい口語調が適しています。
    • 「陽差しが暖かく感じられるようになりました」
    • 「沈丁花(じんちょうげ)の良い香りがしております」
    • 「春の訪れを感じる頃となりました」

結びの言葉

  • 手紙の結びには、相手の健康や活躍を願う言葉を添えましょう。
    • 「春光に恵まれる季節、どうぞ健やかにお過ごしください。」
    • 「日々に春のやわらかな気配を感じながら、穏やかな毎日となりますようお祈り申し上げます。」
    • 「寒暖の差が激しい折、くれぐれもご自愛くださいませ。」(ご自愛と書く場合は、相手の体調を考慮しましょう)
  • ※:ご自愛とは、「自分自身の体を大切にしてください」と、言う意味になります。相手が体調不良の場合(お風邪とのことですが、どうぞご自愛ください)と書けばOKです。

最後に

3月という月は、ただ季節が移り変わるだけではなく、私たちの心や生活にもそっと変化をもたらす特別な時期です。別れと始まりが同時に訪れ、忙しさの中で時間が早く過ぎてしまう人もいれば、寒さの名残や花粉のつらさで「春が遠い」と感じる人もいる。そんなふうに、同じ季節を過ごしていても、感じ方がまったく違うのが3月の面白さでもあります。

この記事で触れた、言葉の由来や季語、風習、自然の変化――どれも、日常の中では見過ごしてしまいがちな“日本の文化の深み”です。こうした小さな豆知識は、誰かとの会話をふっと温かくしたり、新しい出会いの場で心の距離を縮めてくれたりする力を持っています。

春は、ゆっくりと、でも確実に近づいてきます。 あなたが迎える新しい季節が、穏やかで、前向きな一歩につながるものでありますように。 そして、この記事で得た小さな発見が、あなたの日々をほんの少し豊かにしてくれたなら、とても嬉しく思います。

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Posted by mako