【衝撃の事実】実はインドには仏教徒が少ない!
我々日本人にとって 身近と言える仏教
元来、日本には 神道が存在しており 自然や目に見えない (森、滝、木、岩などには精霊) が宿るとされ、崇拝されてきました。
仏教が日本に伝わったとされる説は(西暦538年または日本書紀による西暦552年)とされています。
仏教徒が、さも多い国は(2021年時点の推定値)によると、中国に次いで日本が多いとされています。
日本に仏教が根付いた理由として、諸説あるとされており
1. 仏教の教えが個人の救済や苦しみの克服に焦点を当てていたこと
2. その時代の天皇や巫女などの支持を受け、神道との融合が行われ、神仏習合と呼ばれる宗教的な信仰に発展したこと
などが主な要因として挙げられます。
当時の日本では、神道や巫女信仰 が主流でしたが、仏教は異国の宗教として6世紀頃に、中国や朝鮮半島から伝わり、神仏との融合として受け入れられる様になりました。
しかし、その頃には既にインドにおいて仏教は衰退させられていました。
4世紀の後半頃、ヒンドゥークシュ山脈の北のふもと(北麓)で勢力を拡大したイラン系民族でありながらトルコ系の王族であるとも言われる騎馬遊牧民(エフタル)は、さらに領土を広げるべく6世紀頃にインドへ現れました、エフタルは ヒンドゥー教の神 (シヴァ) を信仰していた事もあり、グプタ朝の仏教を徹底的に無くしたとされています。
7世紀に、西遊記のモデルになった三蔵法師・玄奘が中国からナーランダー大僧院に訪れた時は、
カシュミール一帯の仏教は荒廃(衰退)していたと記しています。
7世紀以降も、かろうじて 仏教徒は存在していたのですが、お釈迦様の言葉を解くことに集中していたことも有り、一般に広める事をしていなかったことで、さらに 人々から信仰されなくなってしまう結果を招いてしまった事が、原因となりました。
さらにインド国内にイスラム教が広まり、勢力を拡大する中で、仏教の信仰は、さらに弱まってしまう結果となります。
現在のインドは多様な宗教が共存する国であり、その団体の割合としては、おおよその統計として下記の通りとなっています。
【インドの人口の主な宗教団体】
ヒンドゥー教: 約79.8%
イスラム教: 約14.2%
キリスト教: 約2.3%
シク教: 約1.7%
仏教: 約0.7%
ジャイナ教:0.4%
その他: 約0.9% ユダヤ教・ゾロアスター教などとされています。
※:これらの割合は一般的な推計値であり、地域により 宗教的な構成が異なることや、他の宗教、または地域の信仰なども存在する可能性があると言われています。
現在、仏教の発祥地である インドにおいて 仏教徒は、インドの人口の 約0.7% のみとなっていて、インド国民の大半がヒンドゥー教徒となっています。
しかし、近年では仏教が再び注目されるようになり、インドを訪れる人々も増えています。
インドの美しい自然や古代仏教の聖地、サールナート(寺院)、アジャンタ(石窟寺院)、エローラ(石窟寺院)など、観光客や研究者たちが、仏教の歴史や教えに魅了され、インドを訪れるようになりました。
インドが仏教の誕生の地であることは変わりませんが、その信仰者数が少ないというのも また事実です、しかし現在のインドでは 仏教への関心が再び高まりつつあり、お釈迦様の智慧と教えが人々の心に届き始めています。
以上〈【衝撃の事実】実はインドには仏教徒が少ない!〉というお話でした。